secretmituho’s blog

偉人の言葉を引用して、日々の出来事、思いを素直に綴ったブログ ブラックありの独りよがり

生命

去年の暮れに父を亡くした。

それはそれは辛くて悲しくて、想像を絶していた。

父は生前から、金にだらしなく借金ギャンブルをしていたが、結果的には少なからず僅かながらも遺産を残した。

兄は当初、葬儀や納骨は最低限で金は掛けない最低プランで執り行うと豪語していたが、反対意見の私と口論の末、亡き父を目の前にしたら、とてもそのようなことは出来ないと、考え直し、今月末に四十九日を迎えようとしている。

父の死を目にして、今日まできたが、父の場合は遺産を残したが、私はと言うと、息子は一人いるものの離婚し、息子は父親の籍にあり、財産はなにもない。

もしも死んだら…そう考えると、一人息子には金銭的にも精神的にも負担を描けたくないと強く思うようになった。

そんなとき、職場で死後献体を希望できる事を知った。

死後は葬儀も行わず、登録先の大学病院にて、医療発展のための解剖をされることになるのだ。
解剖から遺族の元に戻るまでには長くて三年かかることもあるそう。

父の死を考えると、私にしろ兄にせよ、父との確執は否めなかったが、それでもこんなにも辛く悲しいのだから、自分の死を考えたら、少なからず身内は悲しむだろうとは思うのだが、やはり周りに負担は掛けたくない。

と言うのも、献体をすると、葬儀以外の諸費用は登録先で負担してくれ埋葬だけの状態で戻る事になるのだ。

埋葬にしても、出戻りの私は墓には入らず、散骨をしてもらいたい。
要するに無縁仏で良いのだ。

しかしながら、逆に家族にそんな事を言われたら、そうそう容易には納得出来ないだろうし、反対は否めないかもしれないが、それが今の私の希望だ。

父の死を通して、死を身近に感じ、先々を考えなければと感じている。

医学の発展にもなるし、家族への負担をなくせるし、一石二鳥なのだ。

父の四十九日を終えたら、家族に話そうと思う。

献体には家族、身内の同意が必要だから。

僅かではあるが、残せるものは残せるよう生きていこうと思う。

上手くまとまらないが、それが今の私のおもい。

生きる意味なんだな。

生命って与えられたものなんだな。